6月14日 定例会議会

令和4年度墨田区議会定例会6月議会議事日程 第2号
        令和4年6月14日午後1時 開議
第1 議案第3号 令和4年度墨田区一般会計補正予算
第2 議員提出議案第1号 東京都後期高齢者医療広域連合議会議員補欠選挙における候補者の推薦について
第3 議案第5号 職員の特殊勤務手当に関する条例の一部を改正する条例
第4 議案第6号 墨田区特別区税条例等の一部を改正する条例
第5 議案第7号 幼稚園教育職員の給与に関する条例の一部を改正する条例
第6 議案第4号 令和4年度墨田区一般会計補正予算
第7 議案第8号 物品の買入れについて
第8 議案第9号 南辻橋架替整備事業に伴う「墨田区立川四丁目、江東橋五丁目付近既設下水道管きょ撤去その3工事」(令和4年度分)の委託契約
第9 議案第10号 京成曳舟駅前交通広場整備工事請負契約
     午後1時開議

○議長(木内清) これより本日の会議を開きます。
   〔議長退場・副議長着席〕
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○副議長(おおこし勝広) まず、会議録署名員を定めます。
 本件は、例によって、議長からご指名申し上げます。
      10番    堀 よしあき議員
      30番    田中 哲議員
のお二人にお願いいたします。
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○副議長(おおこし勝広) 昨日に引き続き、一般質問を行います。

○副議長(おおこし勝広) 11番、井上ノエミ議員

◆11番(井上ノエミ) 議長、11番

○副議長(おおこし勝広) 11番、井上ノエミ議員
   〔11番 井上ノエミ登壇〕

◆11番(井上ノエミ) 新しいすみだの井上ノエミです。
 山本区長、加藤教育長、よろしくお願いします。
 まず、山本区長に、人と動物が共生する社会の実現について伺います。
 我が家では、ペットは犬ですが飼っています。そして、ペットは家族と同様の存在です。区内でも多くの家庭でペットを飼っています。今回の新型コロナウイルスのステイホームの状況で、新しくペットを飼った家庭も多いと思います。
 ペットはとてもかわいいですが、責任も大きいです。毎日、散歩に行かなければなりません。また、えさ代もかかります。病気のときには、獣医さんの費用も高いです。また、地域にとっても様々な問題が起こります。犬や猫のふんや尿は地域にとって大きな問題です。私も犬と散歩していて、時々ふんが放置されたままになっているのを見ます。また、ここで尿をさせないでくれというサインも見ます。
 新座市や草津市など、幾つかの自治体では、犬ふんチョーク作戦といって、住民に道で犬のふんを見つけたら、チョークで囲んで日時を書いてもらうことを始めています。この作戦は大変効果的で、ふんを放置する人が減ったそうです。また、犬のおしっこの後は必ず水で流すことも大事です。尿で信号機などのポールが腐食すると聞いたことがあります。それ以外にも騒音や野良猫の問題もあります。
 墨田区では、区報でペットについて取り上げています。そこで、山本区長に伺いますが、もしご自身でペットを飼ったご経験があれば、それを踏まえて動物と共生できる墨田区の実現について伺います。
 次に、ドッグラン施設の整備について伺います。
 区民の多くの方から、墨田区はドッグランをつくらないのかと聞かれます。私は、犬の散歩を兼ねてどこかよい場所がないかと区内をあちこち歩いてみました。ドッグランのためには、騒音問題を避けるために住宅がない場所である必要があります。隅田川の西側のテラスには、中央区のつくった細長いドッグランがあります。川べりなら、騒音の問題は生じないので理想的です。
 また、東駒形一丁目の高速道路の下のこまどり児童遊園は、子どもたちが遊んでいるのをあまり見たことがありません。高速道路の下で暗くて児童遊園としてはあまり人気がないようです。もし児童遊園として使うなら整備する必要があると思います。利用者がいないなら、ドッグランとして使えると思います。
 また、東京都の所管ですが、東白鬚公園は大きくて十分なスペースがあります。
 山本区長は、ドッグランの整備についてどのように考えているのか伺います。また、ドッグランを整備するために区民から寄付を募ってやるべきと思います。墨田区が整備する施設のために、区が募金を集めて事業を実施することは大変よいことだと思います。区民に区が実施する特定の事業のための寄付を求めるということについてどのように考えているのか伺います。
 次に、区内における特定動物の飼育について伺います。
 ペットとしては、は虫類などを飼っている人もいます。昨年、横浜でペットとして飼われていた3.5メートルもあるアミメニシキヘビが逃亡して大騒ぎになりました。本来、この蛇は人に危害を加えるおそれのある危険な動物として指定されている特定動物です。令和2年6月からは、改正動物愛護管理法によって一般の飼育は禁止されています。ただ、それ以前に許可を受けている人はそのまま飼っています。
 墨田区でも危険な特定動物を飼っている区民がいると思います。区民に危害を及ぼす可能性のある特定動物についての情報ですから、墨田区としてもしっかり把握しておく必要があると思います。山本区長のご見解を伺います。
 次に、加藤教育長に中学校の英語教育について伺います。
 最近発表された令和3年の英語教育実施状況調査の結果ですが、さいたま市と福井県が圧倒的にトップです。特に、さいたま市は英検3級レベルに相当する中学生が市の中学生の86%という非常に高い割合で注目を集めています。テレビでも小学校の英語教育の内容が報道されていますが、子どもたちが非常に積極的に英語を使っています。
 さいたま市では、2016年からグローバル・スタディという英語教育改革プログラムを実施して、小学1年から英語教育を始めて、小・中9年間のプログラムをつくっています。クラスでは、児童・生徒が実際に英語を使うことが中心です。中学校の先生の英語のレベルが特に高いということもないようで、墨田区でもいろいろ学ぶことがあると思いますので、是非教育委員会もさいたま市を視察して、今後の英語教育に役立ててもらいたいと思います。
 それから、中学校の教科書が今年度から新しくなりました。先生方から英語が大変難しくなったと聞いています。中学校で習う単語数がこれまで1,200でした。新しい学習指導要領では、これが1,600から1,800に増えています。墨田区では、英語の教科書はニューホライズンを使用していますが、中学校の新しい教科書の単語数は1,689です。小学校で630習うことになると、中学卒業までに全部で2,319の単語を学ぶ必要があります。これまでの倍近い数です。また、文法についても、これまで高校で学んでいた仮定法が中学3年生に下りてくるなど、内容が難しくなっています。このままでは、英語についていけない生徒が多く出るのではと大変心配します。
 さいたま市のように、小学校1年生から英語をしっかり学んでいれば問題はないかもしれません。英語と数学は同じで、積み重ねの必要な教科です。さいたま市では、小・中の連携もしっかりしています。果たして、墨田区の小学校の英語教育で中学校の学習の準備ができているのか、小・中の連携が十分なのか。墨田区でもさいたま市と同じような英語教育改革プログラムを実施する必要があるのではないかと思います。墨田区で今後の中学校の英語教育に対応するためにはどのように考えているのか、加藤教育長のご見解を伺います。
 また、都立高校では、来年度の入試から英語のスピーキングのテストが導入されます。そのテストは今年の11月には実施されます。一部では反対の声が上がっています。今はグローバル社会で、日本人も英語を話せるようになる必要がありますから、私は是非このテストを行ってもらいたいと思います。
 このテストの目的の一つに、中学校の英語教育の中でこれまでスピーキングがあまり重視されてこなかったので、これからはしっかり教えてもらいたいという意図があると思います。英語の先生の中で英語を話せる人はそれほど多くないと聞いています。さいたま市でも英検の準1級レベルの先生は半分ぐらいで、決して多いわけではありません。それでも、授業では生徒の言語活動がほぼ100%です。つまり、英語を話す主体は生徒であって、先生ではないからです。
 墨田区では、英語の話せる先生はどの程度いるのか知りませんが、今回の都立高校入試のスピーキングテスト導入に関連して、加藤教育長のご見解を伺います。
 以上で、私の一般質問を終わります。ご清聴ありがとうございました。

◎区長(山本亨) 議長

○副議長(おおこし勝広) 山本区長
   〔区長 山本亨登壇〕

◎区長(山本亨) ただいまの新しいすみだ、井上議員の私へのご質問にお答えします。
 第1は、人と動物が共生する社会の実現についてです。
 私自身はペットを飼育したことはありませんが、犬や猫などの動物は家族の一員として生活に欠かせない存在になっていると認識しています。一方で、動物が人と一緒に生活する存在として地域社会に受け入れられるためには、動物の習性を考慮し、近隣住民に迷惑をかけることのないよう、その飼育を適切に行うことが求められています。
 本区では、犬のしつけ方教室や動物たちの写真展などの開催を通して、動物愛護思想や適正管理の普及啓発を行うとともに、動物による人への危害などを防止することで人と動物が共生する社会の実現を目指していきます。
 第2は、区内にドッグラン施設を整備することについてです。
 まず、ドッグランの整備については、飼い主にとって犬を自由に遊ばせることができるほか、しつけや訓練、飼い主同士の情報交換などの場としての効果が期待できますが、区が過去に行った社会実験の結果、管理人の常駐や一定以上の広さが必要となるなど、多くの課題があるため、導入を見送った経緯があります。
 ご提案のあったこまどり児童遊園は、ボール遊びができる広場として平成30年度に整備し、多くの子どもたちが遊んでいることからドッグランの設置は困難ですが、一方で新型コロナウイルス感染症の影響などにより、ペット需要や生活様式の変化もうかがえることから、ドッグランの必要性については調査・研究していきます。
 次に、区が実施する特定の事業のために寄付を求めることについては、これまでも墨堤の桜の保全・創出事業など、寄付を求めることが適切だと考えられる事業について行っていますので、今後も事業の特性を踏まえた上で判断していきます。
 第3は、特定動物の飼育についてです。
 人に危害を加えるおそれのある特定動物を飼う場合には、都道府県知事の許可が必要であり、飼育に関して厳しい基準が設けられています。都へ確認したところ、現在区内の特定動物の飼育数は5頭で、全て愛玩目的です。今後も情報共有を密にし、区民が安心して暮らせるよう、特定動物の把握に努めます。
 以上で、新しいすみだ、井上議員の私へのご質問に対する答弁を終わります。

◎教育長(加藤裕之) 議長

○副議長(おおこし勝広) 加藤教育長
   〔教育長 加藤裕之登壇〕

◎教育長(加藤裕之) ただいまの新しいすみだ、井上議員の私へのご質問にお答えします。
 第1は、墨田区における今後の中学校の英語教育についてです。
 中学校では、昨年度から新しく採択された教科書が使われるようになりました。このたび、学習指導要領の改訂により学習する単語数が増えるなど、新たに加わった内容を含めた力の育成を目指して授業を行っています。
 本区での幼保小中一貫教育の取組では、英語を軸とした研究を推進し、区立幼稚園での体験的な活動や小学校から中学校への円滑な連携を図っています。
 現在、小学校の低学年では、区独自にネイティブティーチャーを活用した外国語の学習、中学年では学習指導要領に基づく外国語活動、高学年では外国語科の授業を行っており、英語の基礎的な知識やコミュニケーションの学びを積み重ねるとともに、教育委員会作成の中学入学プレブックに取り組ませるなど、中学校への準備をしています。
 また、中学校で英語の学習についていけない生徒に対しては、テストの結果や日常の課題の見取りから、放課後学習においてその生徒の学習状況に応じた課題を提示し、学習やタブレット端末でのデジタルドリルの活用など、個別に丁寧に対応していくなど、今後も他自治体の先進的な事例も参考にしながら指導していきます。
 第2は、スピーキングテストの導入についてです。
 都立高校入試で活用する東京都のスピーキングテストは、グローバル社会における使える英語力を育成し、中学校で身に付けた英語での話すことに関する力を客観的に評価するとともに、高校での学習につなぎ、中学校と高校における英語指導の充実を図ることを目的に実施するものです。
 英語での話すことに関する力については、普段の授業でのネイティブティーチャーを活用した話す活動の充実を通して身に付くように指導するとともに、話す練習ができる動画教材が掲載されている東京都教育委員会のウェブサイトを活用し、スピーキングテストに向けて生徒の英語力が高まるようにしていきます。
 以上で、新しいすみだ、井上議員の私へのご質問に対する答弁を終わります。